ベルリン国立東洋美術館個展

ベルリン国立東洋美術館個展(岐阜新聞)

【岐阜新聞(1993年10月2日付掲載) 記事全文】

加茂郡川辺町出身の石刻画家山田光造氏=佐倉市吉見=の個展が、ドイツのプロイセン文化財団ベルリン国立博物館「ベルリン東洋美術館」で十月二十四日まで開催中で、石と和紙を媒体にした幽玄で美しい作品が話題を集めている。

山田さんは一九四五年生まれ。凹凸に刻んだ石の原版に色をのせ、版画同様、和紙に押し付けて彩色する“石刻画(せっこくが)”は、山田さんが二十五年前に生み出した芸術の新境地。二本をはじめ、アメリカ、中国、イタリアなどで個展を開いてきた。

宗教や民族的説話などをモチーフに、「雅(ガ)」「欄(ラン)」「華(カ)」など、東洋的なタイトルが付けられた二曲半双びょうぶ、額など三十四点を出品している。「万物のエネルギーの集約」とみる石にのせた金、銀、緑、赤、紫色は、新しい不思議な色彩となって和紙の上に表出している。

九月二日にはオープニングセレモニーも行われ、日本とヨーロッパから美術関係者、友人ら約四百人が参加した。セレモニーでは加茂郡で生まれた地酒「御代桜」がふるまわれ、盛り上がりを見せた。

九月九日に一時帰国した山田さんは「ヨーロッパ美術界へ広く画業を紹介するチャンスを与えられたことに感謝している。開催した意義は大きかった。生を受けた岐阜の地でも、近く個展を開きたいと思っている」と語っている。

※写真・・・山田光造氏の石刻画はヨーロッパ人の感覚も魅了し、来場者でにぎわう=ドイツ、ベルリン東洋美術館

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